出力品を気軽にそのまま使いたい。
精密なパーツにこそ強度が欲しい。
だから「D-SR2」。
精密なパーツにこそ強度が欲しい。
だから「D-SR2」。
D-SR2は、機構部品や構造体としてそのまま用いることができるほど頑丈な高硬度実用樹脂です。
約220℃(アニール処理後)の耐熱性に加え、優れた耐薬性を持ちながら、群を抜いた形状安定性を誇ります。
基本性能:エンジニアリングプラスチックに比肩する実力
10mmキューブを出力した場合、各辺長の実測値は平均誤差が約9.97μmと、極めて僅差に収まります。
設計上の真値に限りなく近い寸法を高い精度で再現します。
0.2mm厚から1mm厚までの彫り込みと立ち上げのサンプルです。
彫り込みの深さは1mm、立ち上げの高さは3mmとしています。
サイズや形状、後処理の都合などにもよりますが、彫り、薄壁ともに0.25mm以上を推奨します。
0.2mmの立壁には僅かに歪みが見られ、溝は半分の深さになってしまっていますが、0.25mm以上では問題なく出力されています。
直径5.1mm設計の穴に5.0mmの円柱を抵抗なくスムーズに差し込むことができます。
つまり片側0.05mmのマージンで嵌め合い構造を設計できるということです。
ただし、複製用原型としてご利用になられる際は、他素材への置換時点で収縮が発生いたしますので、ご使用になる型と複製材料の収縮率などをご考慮ください。
無類の形状安定性を生む樹脂の強さが、シビアな設計に貢献します。
非常に硬く頑丈な樹脂ですが、容易に切削や研磨が可能な加工性を有しています。
接着につきましてはエポキシ系の接着剤がお勧めです。
また、アセトンに一晩浸けておいても物性にほとんど変化がないほど、耐薬性、耐油性にも優れています。
こんなに薄くても、歪みや反りはほとんど見られません
0.5mm厚でもこの強さ
物性
熱変形温度(ASTM D648:0.45MPa時): 132℃(標準アニール条件で処理後は228℃)
硬度(D): 86-92
曲げ強さ(JIS K7171): 132MPa
引張強さ(ASTM D638): 48-56MPa
※より高い硬度をお求めの際は、日光やUVランプを用いてお好みの硬さに調節してください。