だれでもできるかんたんワックス造形

ここでは最低限の道具でワックス造形を気軽に楽しむ、ごく基本的な手法をご紹介します。
まずはお好みのスパチュラを1本。

今回使ったのは、こんな形状のものです。

そしてジッポーオイル(ベンジン)とキムワイプ。
もちろんキムワイプでなくとも普通のティッシュでも布でも構いません。

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最後にヨーグルトメーカー。
これは50℃くらいまで温められれば、白熱灯でもドライヤーでもお湯でもいいです。
でもこれがあると便利ですよ?

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それではさっそく温まって柔らかくなっているワックスを取り出して

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よくこねます。適切な温度域になるとパサつきがなくなって、まるで粘土のようになります。

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今回はトルソーを作りますので、まずはその芯になる形状を出します。
感触も使い勝手もほとんど粘土のそれですので、こねてちぎってくっ付けていくだけです。

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芯ができたら少しづつ練って手早く肉盛りをしていきます。
指でなすりつけるように盛っていくだけです。

この作業はある程度冷めて硬めになりはじめたワックスの方がやりやすいと思います。
作業段階ごとに扱いやすい温度域をみつけてみてください。

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スパチュラや指で押し付けるようにして馴染ませていきます。
このとき、ワックスはこねることができない硬さになっていますが、
特に加熱したりホットペンなどを使う必要はありません。

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鎖骨や肩甲骨、肋骨など、造形上のアクセントになるところは
少々オーバーにしておくのがコツです。
ワックスは後から簡単に何度でも修正できるので、気軽に大胆に造形しましょう。

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カグラワックスの場合、この時点で実質的な造形は終了です。

表面処理は他のあらゆる造形材料に比べ、ダントツに簡単です。
ジッポーオイルを染み込ませた布やティッシュで撫でるだけ。
前写真の状態から一気にここまで整えることができます。
あとはパテやクレイ、スカルピーなどと同様の方法で型取りをすることになります。

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このサンプルで41gですから、1箱あれば1/8フィギュアも余裕で1体作れます。
硬化などの待ち時間なし、修正も自由自在、イヤな粉も出ない、何度でも再利用オーケー。
早くて安いお気軽造形をお楽しみください。

カグラワックス

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